物忘れ防止モバイル

今読んでいる本の第2章は「忘れっぽい人の研究」というテーマである。記憶には過去の記憶だけでなく、未来の出来事を覚えておくという「展望的記憶」があり、展望的記憶も「時間ベース」のものと「出来事ベース」のものがあるらしい。「時間ベース」の記憶ではまさに、何時何分に何何する、を覚えておくもので、「出来事ベース」の記憶では、何が起こったとき、何何する、を覚えておくものである。これらの記憶を補助する「記憶補助具」として、メモなど詳細を記すものや、輪ゴムを腕に巻いておくなどが考えられるが、現在の世の中では常に携帯電話を持ち歩いているので、「記憶補助具」としてのケータイの使い方、もしくはサービスが考えられるのではないかと思う。複雑な操作(わざわざ詳細をキーから入力するなど)では普及しないと思われるので、「簡単にメモでき、確実に時間になったら知らせてくれる」ことが重要かと思われる。端末に付属しているスケジュールとの差別化も一つのポイントであると思う。キーポイントは、やはり「いかに簡単に」メモできるかということだと思う。「展望的記憶」をもうちょっと分解して、「日常(プライベート)で使う記憶」か、「仕事で使う記憶」か、なども考慮するとなお良いかもしれない。(優先度を設定できればよい、というところか。)自分でも考えがまとまっていないが、まともなものが出来れば、それなりに売れるのではないかと思う。